おおさか維新の会の馬場伸幸幹事長は29日の記者会見で、民進党の前身の民主党や共産党など野党5党が提出した安保関連法廃止法案について、「真剣に審議をする姿勢があるならば環境づくりはする」と述べ、審議に応じる考えを示した。民進党と共産党などの安全保障に関する見解の相違を国会審議で浮き彫りにし、野合ぶりを国民にアピールする狙いがある。
馬場氏は民進党の対応について「他の議員立法は『審議をしてほしい』と積極的な働き掛けがあるが、鳴り物入りで提出した廃止法案は全くアクションがない。不可解な状況に驚いている」と皮肉った。
協力の打診がないことに関しては「想像するしかないが、法案を提出したものの審議には入りたくない。化けの皮がはがされるのが嫌なんだろう」と述べた。
民進党は安保関連法の対案も提出しているが、共産党などは賛同していない。おおさか維新としては、国会審議で4党の足並みの乱れを突き、民進党候補と対決する4月の衆院京都3区補欠選挙を接戦に持ち込む狙いもありそうだ。