ベルギー同時テロ

英でEU離脱論争が過熱 MI6元長官「移民管理で安全に」 CIA元長官は「テロ脅威増大する」と反論

 【ロンドン=岡部伸】ベルギー同時テロの発生を受け、6月に欧州連合(EU)離脱の可否を問う国民投票が行われる英国で議論が熱を帯びている。「離脱すれば厳格な移民管理が可能になる」と攻勢をかける離脱派に対し、米国の元政府高官からは「離脱はテロ脅威を増大させる」との警告も発せられた。EU残留を目指すキャメロン首相は、テロ・治安対策でも国民の説得を迫られそうだ。

 「離脱すれば、移民管理や容疑者に対する法的処理の強化が可能になり、安全レベルが上がる」

 ベルギーでのテロを受けて23日、英秘密情報局(MI6)元長官のリチャード・ディアラブ卿が英紙デーリー・テレグラフに語った。米国との安全保障協力が重要で、離脱しても支障はないという立場だ。

 離脱を求める英国独立党のファラージュ党首も、「移動の自由が英国の安全を脅かす」と懸念を表明した。

 英国では、EUに加盟しているから不法移民に紛れてテロリスト予備軍が入国しているとの懸念が根強い。また、英国からは約700人の若者がシリアに渡航し、多くが過激派戦闘員として帰国しているとされる。

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