山田風太郎記念館に「滅失への青春」初版本 ファンの遺族が寄贈 兵庫 - 産経ニュース

速報

速報

大橋が競泳女子400個人メドレーで金

メインコンテンツ

山田風太郎記念館に「滅失への青春」初版本 ファンの遺族が寄贈 兵庫

伊丹市の男性の遺族から寄贈された初版本=養父市の山田風太郎記念館
伊丹市の男性の遺族から寄贈された初版本=養父市の山田風太郎記念館

 養父市出身の小説家、山田風太郎(1922~2001年)を顕彰する山田風太郎記念館(同市関宮)に、風太郎が太平洋戦争中の日々を記した「滅失への青春 戦中派虫けら日記」の初版本が寄贈された。記念館はこの寄贈本を企画展示する予定。

 寄贈された本は「大和書房」(東京都)から昭和48年8月15日に発行され、現在は絶版になっている。内容は戦時中の17~19年の日記で、東京で生活する風太郎の虚無感がにじみ出ている。

 「山田風太郎の会」の有本倶子さんは「戦争の中で、将来の希望が見えない風太郎さんの心情が克明につづられている」という。

 同書は現在「戦中派虫けら日記 滅失への青春」(ちくま文庫)の題名で入手できるが、大和書房の初版本は700冊だけで、同記念館は同書を探していた。

 今回は伊丹市の風太郎ファンの男性が亡くなり、遺品の中に同書があったことから遺族が寄贈した。男性は風太郎が卒業した旧制豊岡中学校(現在の県立豊岡高校)の後輩だったという。

 有本さんは「記念館にはなかった風太郎さんの初版本なので、大切にします」と話している。