水族館からショーが消える? 米シーワールド、シャチの繁殖・飼育中止 イルカやアシカに影響も

 米カリフォルニア州サンディエゴなどにある世界的に有名な海洋テーマパーク「シーワールド」は17日、パークの目玉であるシャチの繁殖・飼育をやめると表明した。昨年11月にシャチのショーを2016年で中止すると発表していたが、飼育そのものを現在パークにいるシャチを最後とする。自然から引き離しショーで芸をさせる飼育環境への批判が高まり、来場者が激減しているため。シャチのほか、イルカやアシカといった海洋哺乳類でも、ショーや繁殖を中止する動きが世界的な潮流となる可能性があり、日本の水族館にも影響を与えそうだ。

 ■顧客離れ、ショーに続き

 「シャチに対する社会の認識が変わってきたのに伴い、シーワールドも変化する」

 運営会社のシーワールド・エンターテインメントのジョエル・マンビーCEO(最高経営責任者)は声明でこう語った。

 その上で、「シャチの問題は人々がシーワールドを避ける理由として日々大きくなっており、今回の決定はシャチと弊社と弊社の顧客にとって最善と考えている」と、顧客離れを理由に挙げた。

 米メディアによると、1964年に開業したシーワールドはサンディエゴのほか、テキサス州サンアントニオ、フロリダ州オーランドの3カ所にあり、巨大なシャチのショーが人気だった。現在は計29頭を飼育している。

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