探訪

マグロ青森・大間町から望む北海道 津軽海峡に広がる鈍色の「冬」

【探訪】マグロ青森・大間町から望む北海道 津軽海峡に広がる鈍色の「冬」
【探訪】マグロ青森・大間町から望む北海道 津軽海峡に広がる鈍色の「冬」
その他の写真を見る (1/3枚)

 東京から北へ約800キロ、青森県大間町はマグロの一本釣りで知られる漁師町。「ゴオオオオオ…」。横殴りの風が吹き付ける。本州最北端から見る鈍色の津軽海峡は、荒々しく白波立っていた。

 北海道に一番近い本州からは、春霞の向こうに函館の市街地や雪をかぶった山々が望めた。大間-函館間はフェリーで約1時間半。大間の人が函館の病院に通うのも珍しくない。

 26日、北海道新幹線の新青森-新函館北斗間が開業した。本州からの道南観光が身近になったのを受け、大間町も函館からフェリーで訪れる客の増加に期待を寄せる。新幹線開業を記念し、到着するフェリーを町民有志が大漁旗で出迎えるイベントを展開中だ。

 近年、大間が最も活気づいたのは平成12年、NHK朝のドラマ「私の青空」で物語の舞台になったときだった。「あの時はすごかったね」。当時を振り返る工藤潮一さん(57)は「本州最北端の碑」の近くで民宿を営んでいる。民宿は連日満室で、昼食時は食堂もフル回転だった。「今の10倍以上の客よ」と懐かしそうに話す。