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高価な抗がん剤が「残薬」となり廃棄処分されていく 年間500億円との試算も 有効活用どうする?

 石丸室長は一昨年、同院で廃棄した抗がん剤の費用を試算した。年間7千万円。抗がん剤全体の7%を占めた。「予想以上に多かった。今は、2年前よりも高額な薬剤が発売されている。廃棄金額はもっと上がっているだろう」と推測する。「患者さんに使った分だけ負担してもらう仕組みにできれば、廃棄分は減る。医療の水準を落とさずに、患者さんが負担する医療費は安くなる。国や公的医療保険の財政が苦しいなか、良い選択では」と話している。

 ■年500億円分廃棄? 「分割使用」の安全基準が必要

 日本病院薬剤師会(東京都渋谷区)の調査検討委員会は昨年、抗がん剤の廃棄に関する全国調査を行った。全国397(当時)のがん診療連携拠点病院に調査を行い、187施設(回収率47・6%)の回答を集計。その結果、廃棄されている抗がん剤は、1年に約94億円と算出された。

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