東日本大震災5年

大川小保存、歓迎と落胆 揺れる遺族「議論熟成していない」「変わり果てた校舎、子供は喜ばない」

【東日本大震災5年】大川小保存、歓迎と落胆 揺れる遺族「議論熟成していない」「変わり果てた校舎、子供は喜ばない」
【東日本大震災5年】大川小保存、歓迎と落胆 揺れる遺族「議論熟成していない」「変わり果てた校舎、子供は喜ばない」
その他の写真を見る (1/4枚)

 大川小の被災校舎が震災遺構として保存される見通しになったことを受け、保存賛成派の遺族は歓迎の意向を示す一方で、反対派の遺族は複雑な心境を吐露した。

 6年生だった長男=当時(12)=を亡くした今野浩行さん(54)は、保存方針を好意的に受け止めた。ただ、「保存をめぐる住民の議論はまだ熟成していない。そうした中で保存方針が示され、反対派の理解が得られるかどうか心配だ」と話し、市が結論を急いだことに伴う弊害を懸念する。

 当時、高学年に在籍していた娘を失った40代の母親は解体を望む立場だ。「震災遺構として残す意義は否定しない」としながらも、「子供たちが大好きだった校舎は震災前の姿で、津波で変わり果てた校舎を保存しても子供たちは喜ぶだろうか」と話した。

会員限定記事会員サービス詳細