加藤みどり 原作生誕70年の「サザエさん」を語る

ギネス世界記録の認定式でサザエさんと並ぶ加藤みどり(中央)=2013年9月
ギネス世界記録の認定式でサザエさんと並ぶ加藤みどり(中央)=2013年9月

 「サザエでございま~す」

 毎週日曜日の夜、おなじみの元気な声が響き渡る。そんな国民的人気アニメの1時間SP「原作生誕70年記念 サザエさん春の浅草観光&湯水家でお手伝いSP」が、27日午後6時からフジテレビ系で放送される。

 長谷川町子原作の「サザエさん」は1946年4月22日、福岡の地方紙である「夕刊フクニチ」で新聞連載が始まった。アニメは69年10月5日にスタート。2013年には「最も長く放映されているテレビアニメ番組」としてギネス世界記録に認定された。第1回放送からサザエさん役を務める声優で女優の加藤みどり(76)が今回取材に応じ、「放送50年は頑張りたいと思います。みなさん、付き合ってくださいますか」と笑顔で語った。

 加藤はまず、眼前に取材レコーダーが置かれたことに「すごいわねえ。サザエさんが始まった頃はこんなのなかったわ」とウイットに富んだ一言を放ち、長谷川さんとの思い出を昨日のことのように振り返った。

 「町子先生とはたった1回だけ、15周年パーティーでお会いした。話を聞かないという事前の約束だったけど『先生、私ね、今年も悪いことばっかりなの・・・』と話しかけてしまった。すると、先生は『そう? これからきっといいことがあるわよ』とおっしゃってくださいました」

開始当時の松本美樹プロデューサーは特別な存在である。多くのことを教えられた。サザエさんの声を担当するにあたって「その明るさと野放図さを抑えちゃいけない」「女性の愛らしさを残さないといけない」「サザエさんは明るいけどバカではありません」など説教の連続だったという。

 「家族の話だからずっと続けますよ」

 その言葉を忘れない。「亡くなられた永井一郎さん(磯野波平役)がおっしゃっていましたけど、平和であるということ。これがなくなった時が怖い、と」。加藤はさらに「家族の中で未来がある。その未来が明るいのです」と付け加えた。

 SPは、現代(いま)を生きる磯野家が東京スカイツリーなど浅草周辺を観光する話、サザエさんが大金持ちの湯水家へお手伝いに出向く話など7本の豪華ラインアップで送る。

 出演は冨永み~な、津村まこと、貴家堂子、寺内よりえ、増岡弘、茶風林ら。

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