週刊文春スクープ連発

国民的関心呼ぶ文春砲 タブーを恐れず有名人の陰に迫る…その独走ぶりは何を意味するのか

 「週刊文春への信頼が高まっているのを感じる」と新谷学編集長。「春画」掲載に伴う3カ月間の休養処分明け直後の躍進に「復帰した編集長をもり立てる機運が現場に広がっている」との声もある。新谷編集長はそれを認めつつも「一貫してスクープを狙い続けてきたのが結果につながっている」と冷静だ。

 そんな方針を豊富な陣容が支える。編集部は約60人の所帯を維持し、うち40人がスクープ取材にあたる特集班。毎週の会議で1人5本のネタ出しが課せられ200本が集まる。大きなネタでは10人近い取材班を組み「長期取材のために潜る」(新谷編集長)。250日間追跡し神戸連続児童殺傷事件の元少年Aにたどり着いた記事(今年2月25日号)はその一例だ。

 読者からの情報提供サイト「文春リークス」への投稿数も今年は昨年末比5倍を上回るペースに。新谷編集長は「スクープで雑誌が売れて現場が活気づき、情報提供も増える。この好循環を続けたい」と話す。

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