訪問介護員、玄関ドアを常時施錠…認知症利用者の自宅、東大阪市が事業所の指定取り消しへ

 認知症の利用者宅の玄関ドア外側に鍵をつけ、利用者の高齢女性を強制的に拘束したのは虐待にあたるとして大阪府東大阪市は24日、訪問介護事業を手がける「ロータス」(同市新庄東)が運営する事業所「ケアサポートロータス」(同)の指定を31日に取り消すと発表した。

 市福祉部によると、同事業所の訪問介護を利用している同市の1人暮らしの女性(77)に対し、平成27年9月中旬から同11月にかけて、訪問介護員が女性宅の玄関ドアを外側からしか操作できない鍵で常時施錠し、外出できないようにしていた。

 女性の知人から市に通報があり、発覚した。同事業所は「徘(はい)徊(かい)行動を防止するため」と説明しているという。

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