文化庁・京都移転

「都が一部戻ってくる」京都の誘致関係者らに喜びの声

文化庁の京都移転決定を受け、囲み取材に応じる門川大作市長=3月22日午前、京都市役所(志儀駒貴撮影)
文化庁の京都移転決定を受け、囲み取材に応じる門川大作市長=3月22日午前、京都市役所(志儀駒貴撮影)

 基本方針で文化庁の移転先と明記された京都。誘致に関わってきた関係者たちからは「良かったという思いと同時に身の引き締まる思い」などと喜びの声が相次いだ。明治期の東京に遷都されるまでは日本の都だったこともあり、「都の一部が戻ってくるという歴史的な出来事」という声もあがった。

 京都府の山田啓二知事は22日、「良かったという思いと同時に、これからやっていかなければならない協議・検討、さらに移転に向けての作業を考えると身の引き締まる思いだ」と語った。

 今回の決定について「来年が日本の中央集権体制を作った明治維新から150年。骨粗鬆(こつそしょう)症の地方に対し、メタボになりつつある東京という日本の構造を大きく変えることができる」と指摘した。

 京都市の門川大作市長も「文化で日本が元気になり、世界から尊敬を集める日本の発展のために、さらなる努力を傾けたい」と述べたうえで、「オール京都で日本の未来のために役割を果たす決意を新たにした」と語った。

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