浪速風

風向きは衆参ダブル選挙

もう本決まりではないか。安倍晋三首相は先週、「今年は私どもにとっても大切な年になる。中身についてはあえて申し上げないが、大体想像がつくのではないか」と思わせぶりな発言をした。来日したノーベル経済学賞受賞者は「(増税は)今のタイミングは適切ではない」と述べた。

▶となると、消費税率の10%への引き上げ延期と衆参同日選挙が現実味を増す。産経新聞社とFNNの合同世論調査でも、8割超が来春の増税に反対し、同日選にも50・4%が賛成だった。解散風は一度吹き始めると、強くなりこそすれ、収まることはない。否定しながら布石を打つ、安倍首相は策士である。

▶増税すれば、なかなか回復しない景気はさらに冷え込むだろう。税収が減っては意味がない。だが、介護や子育てなど社会保障の財源はどうする。消費税増税を言い出したのは民主党政権だった。旗揚げする民進党は、何でも反対ではなく、責任ある政策を掲げて論点にすべきだ。