全国文学館協議会が3.11共同展示 未来へ残す多彩な表現

関東大震災を描いた河野通勢の銅版画「アゝ神も佛も無キカ!」(調布市武者小路実篤記念館)
関東大震災を描いた河野通勢の銅版画「アゝ神も佛も無キカ!」(調布市武者小路実篤記念館)

 全国文学館協議会(山崎一穎会長)は、全国の加盟館が参加した共同展示「3・11 文学館からのメッセージ」を開催している。

 東日本大震災から2年後の25年3月、「文学と天災地変」という共通テーマで、41館が参加して初めて開催。今年は4回目で、3月11日をはさんだ会期で28館が参加した。

 館や地域の特性を反映して、企画内容はさまざま。日本近代文学館(東京都目黒区)は「震災を書く」と題して、現在活躍中の詩人らが震災と震災以降の日々の思いを新たに揮毫(きごう)した作品を展示している(3月26日まで)。

 展示作は詩人の中村稔さん、和合亮一さん、歌人の馬場あき子さんら11人の色紙や自筆原稿など。肉筆から、創作者の「今」の心情がにじみ出る。震災から5年を経て、書籍化された作品も多く、収録書籍も併せて紹介。事務局の信国奈津子さんは「当館にとっては未来に残す資料収集の意義もある」と話す。

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