内藤慎二の野党ウオッチ

安倍首相の「自公VS民共」発言の一体どこがレッテル貼りなのか? 民&共の蜜月は確実に深まっている…

 過去の国政選挙で独自候補を立ててきた共産党は、民主党の公認候補が出馬を予定する衆院京都3区補欠選挙(4月24日投開票)で擁立を見送った。京都で一定の支持基盤を構築しているにもかかわらず、だ。民主党京都府連は共産党との連係を否定しているが、永田町内の動きも合わせて考えれば野党共闘の流れだととらえるのが自然だ。

 実際、京都3区補選に独自候補を擁立するおおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は3月15日、府庁で記者団に、民共両党について「裏でがっちり組んでいる。衆院選で(共産党が候補者を)出さないということはそういうことだ」と指摘している。

 枝野氏の反論をよそに、野党内には共産党との連係を前向きにとらえる動きもある。民進党に参加する維新のある幹部は「共産党を見直した。政局観がある」と強調。共産党の財政を支える赤旗を複数部契約し、党内で購読を勧めていることを明らかにした。一定の固い支持層に支えられた共産党と良好な関係を築くことは、将来の選挙協力の可能性を考えた上でマイナスにはならないと判断したのだろう。

 ちなみに、共産党の志位和夫委員長は17日の記者会見で、「衆院選の小選挙区における野党共闘の態勢を作っていきたい。相互に支援するやり方が一番適切ではないかという提案をしている」と実に前向きに語っている。枝野氏の認識はともかく、民共の関係が着実に深まりつつあるように感じるのは記者だけではないはずだ。