原発廃炉キーマンに聞く(2)

増田尚宏・東電廃炉推進カンパニー最高責任者「まだ登山口。山の高さも分からない…」

東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏氏=福島市(野田佑介撮影)
東京電力福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏氏=福島市(野田佑介撮影)

 事故発生から5年を迎えた東京電力福島第1原発。取材班は廃炉のカギを握るもう1人のキーマン、東電福島第1廃炉推進カンパニーの増田尚宏・最高責任者を訪ねた。増田氏は廃炉の道のりを登山に例え、「登山口に届いたところ」と冷静に分析した。(原子力取材班)

 --廃炉の進捗をどうとらえるか

 「最初は火の粉を振り払うような野戦病院のような状況だった。3年が過ぎたころから多少は前を向いて仕事ができるようになった。目に見える形で汚染水の流出を減らすこともできた。これからがまさに大事で、難しい課題がある」

 --廃炉を登山にたとえるなら

 「まだ登山口に届いた所だ。汚染水対策は山に登っているわけではない。廃炉という山に登るまでにやらなければならないことがいっぱいある。山の高さもまだよく分からない」

 --何が一番の課題か

 「放射線の被曝だと思っている。使用済み燃料の取り出しにかかる準備が難しい。リスクを下げるために除染は絶対にやらなくてはいけない」

 --デブリ取り出しの見通しは

 「位置を特定するのが難しい。昨年、ロボットを入れて探索したが、なんとか位置を見極めれば、皆さんに安心感を与えられる」

 --汚染水問題の抜本的解決は

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