陸上

同タイムで世陸落選の悔しさ晴らす 松永、一人旅でもペース落ちず

 何度も悔し涙を流してきた松永が力強いガッツポーズでゴールした。2月の日本選手権は終盤に歩型違反で失格。「不安の中のレースだったけど一気に払拭できた」。リオ代表に内定し、目には安堵の涙がにじんだ。

 東洋大3年の20歳。左腕に書いた駅伝チームのスローガン「その1秒をけずりだせ」の文字を何度も見たという。前回大会では2位の藤沢と同タイムだったが、藤沢が世界選手権代表に選ばれ、3位の松永は落選。「1秒の大切さを心に刻んだ」。この日は一人旅になってもペースは落ちなかった。

 横浜高1年の夏に長距離から転向。高2のインターハイではレース中に靴が脱げるアクシデントの中、靴下だけで歩き切ってトップでゴールしたが、ゴール直後に歩型違反で失格を宣告され、大粒の涙を流した。同校陸上部の田下正則顧問は「あれが原点。正確に歩くことを身に付けた」と目を細める。世界ジュニア選手権で金メダルの経験も持つ若武者は「五輪でも金を目指したい」と息巻いた。(丸山和郎)