原発廃炉キーマンに聞く(1)

山名元NDF理事長「重要なステップに進んだ」「29年度中にデブリ取り出しの工法決める」

原子力損害賠償・廃炉等支援機構の山名元理事長=東京都港区(緒方優子撮影)
原子力損害賠償・廃炉等支援機構の山名元理事長=東京都港区(緒方優子撮影)

 東京電力福島第1原発事故は5年を迎えた。最長40年かかるとされる廃炉はどこまで進んでいるのか。誰もが敷地内に入れず、外からは何がどうなっているのか非常に分かりにくい。取材班は廃炉のカギを握るキーマン、原子力損害賠償・廃炉等支援機構(NDF)の山名元(はじむ)理事長(京大名誉教授)に聞いた。(原子力取材班)

 --廃炉の現状をどう評価するか

 「かなり進んだイメージを持っている。当初、廃炉の作戦を考えたときは何も分からず、厳しい状況だったが、それと比べると相当改善してきている。ここまできたというのは合格点だと正直思っている」

 --廃炉を登山にたとえるなら

 「2合目だろう。緊急事態を乗り越えたという意味で、廃炉は重要なステップに進んだ。これから本格的に山に登り始めるが、戦略を持って、技術的に具体性を固める時期になる」

 --デブリ(溶け落ちた燃料)取り出しの見通しは

 「平成29年度内に工法を決める。とにかく環境に影響がないように作業員の安全も確保することが大事。間違いのない工法を選ぶ」

会員限定記事会員サービス詳細