漫画「ひだまりスケッチ」の作者でテレビアニメ「魔法少女まどか☆マギカ」のキャラクター原案を務めた人気の女性漫画家、蒼樹うめさんの個展が19日、大阪市港区の大阪文化館・天保山(大阪市営地下鉄「大阪港」下車、海遊館となり:https://www.osaka-c-t.jp/)で始まった。午前中には一時、蒼樹さん本人がチケットのもぎりを行うサプライズもあり、来場者は「ひょっとして本人」「まさか先生が!」「もぎってほしくて、券また買って2回も入館」などと、大喜びのようすだった。同展は27日まで。 (近藤正義)
■ゆったり会場、新アイテム…てんてーのサイン探す楽しみも
東京・上野の森美術館で昨年10月に開催された展覧会の巡回。大阪展では、蒼樹さん手書きの作品年表など展示を一部追加した。
この日は朝あいにくの小雨模様。それでも開場前に約500人の熱心なファンが長蛇の列をつくり、オープンも15分繰り上げられた。展示会場は通路などの作りが東京展よりも広くなっており、ゆっくりと鑑賞できる。
ファンにとってうれしいのは、会場の壁面に蒼樹さんが直接書いたメッセージ。18日の夕方、準備が終わった会場内でペンを取り、「まどか-」の魔法少女集合イラストの横に「ほむらちゃんも9月末に出ます。ワーイ。あ、フィギュアのはなしです」など、人柄の伝わる柔らかい文字で書き込んだ。会場内に十数カ所あり、見落とさないように探すのも楽しみの一つだ。蒼樹さんが自分で輪郭をなぞった「手形」も隠れている。
展示の目玉は「ひだまり-」の主人公、ゆのが住む、ひだまり荘201号室の再現セット。冷蔵庫に隣室の友人、宮子へのメモが貼られていたりと生活感満載。ひだまりファンなら、ゆのが部屋でまったり過ごす姿が浮かんでくるだろう。会場内でこのセットのみは撮影可となっている。