政界徒然草

米国人スネドン氏の拉致疑惑に米議会は驚き、そして憤った…日米連携で北朝鮮を追い詰めることができるのか?

 今回の訪米では、決議案の提案者の1人で、スネドン氏の地元・ユタ州選出のマイク・リー上院議員(共和党)、クリス・スチュアート下院議員(同)とそれぞれ会談した。その他、できるだけ大勢の議員らと接触するため、ワシントンの議員会館を歩き回った。

 その結果、共和党の大統領選候補者であるマルコ・ルビオ上院議員が決議案の共同提案者に名を連ねたほか、ポール・ライアン下院議長(共和党)、民主党院内総務のナンシー・ペロシ下院議員、同党で当選10回のダイアナ・ディゲット下院議員ら有力議員も決議案の採決に前向きな姿勢を示した。

 古屋氏は帰国後、「確かな手応えがあった」と笑顔を見せた。そこまで米国に対する議員外交を展開するのは、ある狙いがあるからだった。

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 スネドン氏は2004年8月、旅行先の中国雲南省で行方不明になった。中国側は「ハイキング中に川に落ちて死亡した」とする調査結果を出した。だが、日本の拉致被害者支援団体などが現地調査を実施したところ、川に転落した痕跡は見つからず、しかもハイキングの最終目的地で多数の目撃情報が集まった。

 情報の中には「店で散髪をしていた」というものもあったという。現地で白人男性は目立つだけに、転落死説は相当に怪しい。また、スネドン氏が行方不明となる前月、日本人拉致被害者の曽我ひとみさんの夫で元米兵のチャールズ・ジェンキンスさんが北朝鮮を出国している。「北朝鮮はジェンキンス氏の代わりとなるスパイの英語教師が必要だった」(古屋氏)とされ、スネドン氏は北朝鮮に拉致されたとの観測が広がった。

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