浪速風

「フクシマ」が広めた福島のイメージ

小欄を英訳して、日本文化に興味を持つ外国の人に渡しているという読者の方からメールをいただいた。14日付で福島県の新聞広告を取り上げた。「いろいろな声によって誇張された福島はそこにはありません」の「いろいろな声」は「フクシマというカタナカ表記だろう」と書いた。

▶「日本の地名をわざとカタカナ表示にするのは、特別な意味を持たせる目的があるので、ヒロシマ、ナガサキと同様、放射能汚染の意味が入っていると理解し、訳をつけました」というのである。添付された英文は、小欄の意図を的確に翻訳してくれていた。

▶カタカナ表記が広まったのは大江健三郎さんの「ヒロシマ・ノート」からだろう。ヒロシマと書けば被爆地である。オキナワは米軍基地の島を意味する。福島県の広告に「海外のかたの中には、日本人はみんな、防護服を着ていると思っている人もいるそうです」とある。こうしたイメージはフクシマと呼ぶ人たちが発信してきた。