民俗芸能が持つ精神性を発信 都内で2つの写真展(1/3ページ) - 産経ニュース

メインコンテンツ

民俗芸能が持つ精神性を発信 都内で2つの写真展

民俗芸能が持つ精神性を発信 都内で2つの写真展
民俗芸能が持つ精神性を発信 都内で2つの写真展
その他の写真を見る (1/3枚)

 日本列島津々浦々で息づく民俗芸能に、これまでにないアプローチで光を当てた2人の写真家の個展が今、都内で開かれている。1つは新進写真家、西村裕介(32)の「The Folk」(東京・六本木のIMAギャラリー)。もう1つは仏写真家、シャルル・フレジェ(41)の「Y●KA★NOSHIMA」(東京・銀座メゾンエルメス フォーラム)だ。いずれも祭祀(さいし)の1シーンを記録したドキュメンタリーではなく、衣装や動作、たたずまいなどを際立たせた独自の演出で、民俗芸能が持つパワーと精神性に迫っている。(黒沢綾子)

 きっかけは平成24年7月、明治神宮(東京都渋谷区)で行われた東北被災地7団体による民俗芸能奉納だった。東京で生まれ育ち、米国留学を経て駆け出しの写真家だった西村は、初めて目にした民俗芸能-金津流獅子躍(ししおどり)(岩手県奥州市、大船渡市)に忘れがたい衝撃を受けたという。「夜、たいまつに照らされ浮かび上がった造形と色彩、間近で感じる踊り手の息づかい…。こうした文化を知らない自分が恥ずかしかった」

 以来、北は北海道のアイヌ古式舞踊から南は宮古島の悪魔祓(ばら)い行事「パーントゥ」まで、3年半をかけて各地を巡り、神仏にささげる舞や踊りのかたちや演者の立ち姿などを撮影。このほど写真集と個展に結実させた。