防衛最前線(61)

新鋭潜水艦「じんりゅう」が就役 AIP搭載の「機密の塊」は何処で「国家防衛の任務」を果たすのか?

 念頭にあるのは、東シナ海や南シナ海で海洋進出を強める中国海軍であることは明白だ。世界でも有数の能力を持つ海自の潜水艦が増強され、周辺海域を秘密裏に潜行しているとなれば中国海軍にとっては脅威となり、近海での身勝手な行為を封じる抑止力となる。

 さらに、隻数が増えることで友好国海軍や自衛艦との共同訓練にも戦力を回せる余裕も生まれ、潜水艦部隊の練度がさらに増すことも期待されている。厳しさを増す安全保障環境を乗り切るためには、「潜水艦による静かな威圧」(海自幹部)が不可欠といえる。

(政治部 石鍋圭)

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