科学

元禄型関東地震 1400年間隔で発生か

 相模湾から房総沖にかけて延びる相模トラフ(浅い海溝)で起きる大地震のうち、マグニチュード(M)8.2の元禄関東地震(1703年)タイプは約1400年間隔で起きるとの推定を佐藤利典千葉大教授(地震学)らの研究チームがまとめ、日本地震学会の欧文誌に発表した。約2300年間隔とした政府の地震調査委員会の評価と比べ約900年短い結果だ。

 相模トラフでは、フィリピン海プレート(岩板)が陸側プレートの下へ北西方向に沈み込んでいる。M8級地震は規模が大きい元禄型と、関東大震災(1923年)を起こした大正関東型が知られる。

 佐藤氏らは複数の地震発生間隔を仮定し、震源断層の物理モデルを構築。地震による地形の変動のほか、地震以外の要因で生じる長期的な変動や、プレート境界に蓄積されたひずみのデータと最も良く整合するモデルがどれかを調べた。

 解析したところ、元禄型は約1400年間隔と推定。大正型を含む間隔は約350年で、地震調査委の評価と矛盾しなかった。佐藤氏は「今回の解析手法は歴史記録の少ない地域での推定にも応用できるはずだ」と話している。

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