「社会の暗黒面」呼ばわり 中国、同性愛ドラマ放送禁止にファン・権利団体から批判殺到

 イケメン同士が愛し合い、抱き合い激しくキスをしたり、抱き合ったりするシーンもあるドラマは、日本では「ボーイズラブ(BL)」と呼ばれ、ファンが増えている。中国でも愛好家が増えており、英国の同性愛関連ニュースサイト「ゲイスターニュース(GSN)」によると、アディクト第1話の視聴者は配信24時間で1000万人を超え、ウェブドラマの新記録を作ったという。

 ドラマ削除を受け、ファンらは大激怒。「この措置はやり過ぎだ」「そこまでやる必要があるのか」「お前ら不評だぞ」…。微博には、国内の全メディアを監督する政府機関「国家新聞出版広電総局(SAPPRFT)」に対するこんな投稿が相次ぎ、勢いが衰える気配はみられない。若者の権利を守る団体が2万人を対象に実施したウェブアンケートでも、93%が「今回の措置に反対」と答えた。

不倫・未成年恋愛もご法度

 ファンらの怒りが収まらないことを受け、ドラマ製作側は重い口を開き、「広範な環境変化の結果」とだけ削除理由を説明した。だが、今回の削除騒動の裏には、昨年来の伏線があった。実は、中国当局は倫理的に問題があると判断した番組の放送禁止をひそかに決め、業界団体に「ガイドライン」を作るよう指示していたのだ。米CNNテレビ(電子版)やGSNなどによると、「中国テレビドラマ制作産業協会」は昨年12月末、「テレビコンテンツ製作ガイドライン」を公式サイトに公表。当局の意向を厳守する姿勢を鮮明にした。