【東日本大震災5年】神出鬼没の「わかめアニキ」 その正体は…(2/3ページ) - 産経ニュース

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東日本大震災5年

神出鬼没の「わかめアニキ」 その正体は…

 震災直後は居ても立ってもいられず、被災地の取引先を回った。「大船渡、宮古、石巻…どこも道路や家がめちゃくちゃだった」

 ワカメ漁をできなくなった取引先から「お客さまをつないどいて」と頼まれ、全国のスーパーマーケット回りを増やした。ワカメの生産が再開されると、震災前と同じ値段で買い付け、相場価格が下がらないようにした。

 少しでも効率よく多くの店を回ろうと、坂詰さんは平成26年8月から、「絆号」と名付けたキャンピングカーで寝泊まりしながら全国を回る放浪生活を開始。先月は九州、東海地域の計6県を訪問した。

 「直接会うことで、生産者と消費者をつなげたい」との思いもある。自宅にはほとんど帰らず、1年のうち11カ月は車中泊という過酷な生活を送るが、「車中生活はつらさより楽しさの方が大きい。たくさんの人との出会いにパワーをもらっています」。

 車で回ることで地域の話題にもなり、震災の影響で下がった売り上げも回復傾向にあるという。海産品を卸す新しい店舗も増えている。