あの日 そして5年(9)

独断専行で始まった「トモダチ作戦」 被曝した米空母、身をていしての救援

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 トモダチ作戦は震災後、在日米軍など外国部隊も参加する大規模な災害対応訓練として結実する。

 震災から3年8カ月後の26年11月、陸自東北方面隊は震災発生時の対処能力向上のため、在日米軍や東北の自治体などから計約1万5千人が参加する災害対応訓練「みちのくアラート2014」を実施した。国内初の日米豪の共同訓練だった。

 みちのくアラートが初めて実施されたのは震災前の20年だが、参加したのは宮城、岩手の2県と22市町村18機関の国内勢だけだった。しかし震災後、非常事態下での適切な判断には、平時からの在日米軍など外国部隊との連携強化が必要だとの意識が強まった。

 陸自隊員の一人は「震災を機に強まった絆は有事の際に必ず生きてくる」と話す。トモダチ作戦の精神は今も自衛隊や米軍の中で息づいている。(五十嵐一、上田直輝)

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