科学〜歴史地震研究

先人の資料から解明された「享徳の大津波」 東日本大震災の教訓生かし…

【科学〜歴史地震研究】先人の資料から解明された「享徳の大津波」 東日本大震災の教訓生かし…
【科学〜歴史地震研究】先人の資料から解明された「享徳の大津波」 東日本大震災の教訓生かし…
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 想定外だった東日本大震災の教訓を生かそうと、地震学者らの間で歴史から学ぶ取り組みが広がっている。科学だけでは数百年の周期で襲う自然の脅威に立ち向かえない。先人が残した古文書や絵図を頼りに、文理融合で地震や津波の解明に挑んでいる。(草下健夫)

600年間隔を史料で裏付け

 発生当初は「千年に一度」といわれた東日本大震災の大津波。平安時代の869年に起きた貞観(じょうがん)地震の津波と浸水域がほぼ一致したためだ。しかし、その後の古文書の研究で、室町時代の享徳(きょうとく)3(1454)年にも同様の大津波が東北の太平洋岸を襲っていたことが明らかになった。

 甲斐国(山梨県)で寺の住職らが記した「王代記」に次のような記述がある。「享徳3年11月23日に地震が発生し、奥州の山奥まで津波が襲い、多数の死者が出た」。奥州は現在の青森県から福島県にあたる。

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