経済裏読み

韓国経済低迷は「詰め込み教育」のなれの果て!?…大学入学時は世界トップの学力も、55歳で最下位に転落

 韓国経済の低迷が顕著である。2015年の国内総生産(GDP)成長率は前年比2・6%と、3%台の政府目標は未達だった。朴槿恵(パク・クネ)政権は中国経済の失速など外的要因を強調するが、苛烈(かれつ)極まるこの国の「大学入試」や「詰め込み教育」のなれの果てという見方もできる。中高生の学習到達度が世界トップ層なのに、55歳以降の学業能力、学習意欲は経済協力開発機構(OECD)最下位層にまで落ち込む。大学入学時に韓国のエリートがそのピークを迎えているようでは経済成長も心許ない。

「大学入試」がヤマ場という不幸

 韓国紙、朝鮮日報(電子版)によると、韓国開発研究院国際政策大学院の李周浩教授(元教育科学技術部長官)が、OECD加盟21カ国などを対象に11~12年に実施された「国際成人力調査(PIAAC)」の資料と、12年実施の「学習到達度調査(PISA)」の資料を基に、韓国人の学業能力を分析。中学生、高校生の学習到達度は世界トップレベルを誇るが、大学生になった20歳以降は徐々に低下し、35歳からはOECD平均以下に下がり、さらに55歳以降は最下位レベルにまで落ち込むことが分かったという。「大学入試」というヤマ場を越えた後は低下の一途をたどるという現実が浮かび上がる。

 具体的には、韓国の学生は06年以降、3回行われたPISAで、数学的応用力と読解力でOECD加盟国のうちいずれも1~2位を記録している。政府はこれを「韓国教育の成果」とアピールしてきた。

 一方でPIAACの得点を年齢別に分析した結果、韓国人は20歳以降、学業能力が相対的に低下し続けていた。高校生では数的思考力(数学)と読解力はそれぞれオランダと日本に次ぐ順位だったが、20歳からは順位が急落し、35~44歳はOECD平均を下回った。55歳以上は調査対象のOECD21加盟国のうち20位に沈んだ。

ニートのレベルも世界トップ

 つまり、韓国人の学業能力ランクは、40年の年月を経てOECDトップレベルから最下位レベルに落ちてしまうわけだ。年齢を重ねるごと、新しいことを学ぼうとする学習意欲、職場内の学習指標ともに乏しくなっていくのである。