政界徒然草

かつての創価学会青年部も今は昔… 様変わりする公明党の若手候補と、強まる井上幹事長の存在感

 そうした変化は、支持母体だけが理由ではなさそうだ。党勢拡大に向けて学会色の薄い候補を多く擁立し、「宗教政党」へのアレルギーがある有権者への浸透を図りたいという公明党の思惑も透けてみえる。

 実際、神崎武法常任顧問が党代表を務めていたころから、参院選での比例票上積みを狙い、学会出身者以外を擁立する傾向は見られた。ただ、そうした弁護士や官僚出身の若手・中堅議員に対し、「なじみがない」とぼやく学会関係者もいる。一般有権者を意識した候補への「シフトチェンジ」の評価は定まっていない。少子高齢化に伴う支持組織の先細りが避けられない中で、候補選定をめぐって今も試行錯誤を続けているといえそうだ。

 こうした現状を受け、存在感を増しているのが、選挙実務を担う幹事長の井上氏だ。東北大を卒業して学会青年部の幹部を務め、選挙や党内人事に関する発言力は大きい。若手の立ち居振る舞いにもにらみをきかせる。

 学会関係者の一人は「党と学会の双方を理解している井上氏が幹事長を務めていることは大事だ」と強調する。一方、次期衆院選での太田氏ら重鎮の引退もささやかれ、別の学会幹部は「井上氏の独壇場になるのではないか」と漏らした。

(政治部 清宮真一)

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