「じゃあ引っ越せ」
女性の記事が発信されてから、インターネット上にはさまざまな意見が交わされている。「言葉は乱暴だが、言いたいことを代弁してくれた」「『納得』しかない」「私も落ちた…」などと内容に賛同する意見のほか「じゃあ引っ越せば」「田舎なら保育園に入れる。仕事はパートにすればいい」など、批判的な意見も少なくない。また、「保活が甘かっただけでは」「0歳児からなら入れたんじゃないの?」などという辛辣な意見も寄せられている。
安倍首相が先月29日の衆院予算委員会でこの問題について野党議員から質問を受け、「匿名である以上、実際に起こっているか確認しようがない」と述べたことも話題を呼んだ。文章を書いた女性は「『待機児童をなくすためにどうするか』を議論してほしかった。ネット上の賛否両論を目にすることもあるが、これをきっかけにして保活の問題が解決に向かえば」と期待も寄せているという。
「0歳」か「1歳」か
過熱する保活を乗り切るには、子供を保育所に入れるために辛い選択を迫られる親も多いのが現状だ。確実に入園を狙う場合、産後1年間認められている育児休業を途中で切り上げ、比較的定員の枠が大きい「0歳児」から入れるケースが「鉄則」とされるからだ。1歳児クラスの場合、0歳児から進級する子供がいるため、仮に定員が「12」とあっても、実際に募集がかかるのはほんの数名だけということが少なくない。