震災5年 3・11

「星つむぎの村」、12日に山梨県立図書館でイベント

 ■移動プラネタリウム、星空を届け被災者に癒やし 

 平成23年の夏から、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島県で移動プラネタリウムによる支援を続けている県内のボランティアグループ「星つむぎの村」。今月12日には、県立図書館(甲府市北口)で「『きょうを守る』上映会&星空コンサート」(4部構成)を行い、東北への思いを伝える。元県立科学館学芸員で、グループ共同代表の高橋真理子さん(46)は、5年間を振り返り「活動の原点は、星を介して人と人をつなぐこと」と話す。

 移動プラネタリウムは、直径4メートル、定員20人のエアドーム。内部の中央にプロジェクターを置き、星空を投影する。これまで被災地の計41カ所を訪問。全国の病院などにも出かけ、「星空を届ける」(高橋さん)活動をしている。

 12日のイベントでは、いくつかのエピソードも紹介される。例えば、宮城県気仙沼市の仮設住宅で星空を見ていた自治会長は、高橋さんとこんな会話を交わしたという。

 自治会長「あそこには天国があるのかな」

 高橋さん「きっと美しい所ですよね」

 自治会長「そうだ。みんな帰ってこないものな。きっといい所なんだよな」

 上映される「きょうを守る」は、岩手県陸前高田市出身で山梨県立大生だった菅野結花さん(現在は岩手日報記者)が、在学中の23年に制作した震災ドキュメンタリーだ。

 イベントの最後に、歌手の平原綾香さんが歌う「星つむぎの歌」などを、その制作に関わった山梨市出身の音楽家、覚和歌子さんらが披露する。

 高橋さんは「5年目の現状と、私たちの活動をお伝えし、みなさんの心を歌とともに被災地へ届けたい」と話す。

 イベントは12日午後2~4時半。参加費2千円。問い合わせは高橋さん(電)090・9234・3600。

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