自動運転タクシー快走-。29日に藤沢市で始まった、自動運転技術を使ったタクシーに一般利用者を乗せて走行する実証実験。実用化を目指し、実験を手掛ける「ロボットタクシー」(東京)の谷口恒会長は「提供したいのは夢や希望。2020(平成32)年の東京五輪までに実用化し、世界中の人に感動してもらいたい」と実用化への意気込みを見せた。(岩崎雅子)
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実証実験のモニターは20~70代の10組で、スマートフォンから専用サイトで配車を予約すると、タクシーが自宅に迎えにくる仕組みだ。カメラによる画像解析や衛星利用測位システム(GPS)で自車の位置を特定し、ハンドルやブレーキを制御する。
運行は、モニターの自宅とショッピングセンター「イオン藤沢店」の間で行われ、タクシーには安全のためにドライバーとオペレーターが同乗。自動運転は、同店と湘南ライフタウン北部バスロータリー間の約2・4キロの公道のみで、右左折や車線変更、停車以外の運転を「自動」で行う。