覚醒剤使用容疑で再逮捕された元プロ野球選手、清原和博容疑者(48)の身元引受人に学校法人「日本航空学園」理事長の梅沢重雄氏が名乗り出た。29日に放送された日本テレビ系「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜後1・55)の電話取材で、「清原さんの更生とか新しい再出発に対して支援できることがあれば、私は支援をしたい」と話した。
高校野球の甲子園に、春夏合計6回出場を誇る日本航空高(山梨県甲斐市)や、夏に1度出場した日本航空石川高(石川県輪島市)を運営する梅沢氏。清原容疑者の身元受け入れに「本人から依頼されれば、私はそういうことはやぶさかではありません」と明言した。
梅沢氏は5年前、野球部へゼネラルマネジャーとして招へいしようと清原容疑者と話し合いの場を持ったという。しかし、当時の話し合いの席で「清原さんは多くを語らなかった。あまり会話にならなかった。もしからしたら、本人が『そういう段階ではない』、自分自身が『そのような人物ではない』と思っていたのかもしれない」と話し、結果的に招へいまで至らなかったとした。
支援の理由に「一ファンとして、社会的制裁、法的制裁が終わったなら、社会復帰できる道があってもいいんじゃないかと思った。『許し』がある世の中であってほしいと思った」と訴えた一方で、「すぐ教育の道とか、高校野球の道は無理かもしれませんけども、別な方法で野球に対する何か支援できれば。可能なことを考えていきたい」と具体的な話は避けた。
梅沢氏は「本人が時間をかけてしっかり人生を見つめ直し、価値観がしっかりして、自分の半生と人生を『こうあるべきだ』と語れるようになったなら」という条件で指導者として迎え入れる可能性も示唆した。
清原容疑者の身元引受人については、現役時代に泊まり込みで修行し、有力視されていた最福寺(鹿児島県)の池口恵観法主が「いろいろな場所で修行している身なので、同じ所にいられない。受け入れてあげたいと思っているが、責任を持てない」と否定していた。