新聞に喝!

著書で記者ら名指し攻撃する小保方氏の背景にあるものとは…京都大学霊長類研究所教授・正高信男

 著書でとくに気になったのは、「メディアスクラム」の章だ。マスコミからいかにひどい取材を受けたかということを詳しく記述し、相手の社名はおろか記者の姓名まで書いて「取材攻勢は殺意すら感じさせるものがあった」などと記している。新聞に関しては毎日のほか朝日もあげられていた。具体名を出す必然性はあるのか。誹謗(ひぼう)中傷になりかねないことを、なぜするのか理解に苦しむ。

 小保方氏は一連の騒動の最初の段階から、メディアを最大限に利用して売名しようとする姿勢が露骨であったように見える。注目を集めた割烹(かっぽう)着やムーミンのキャラクターのシールが貼られた実験器具なども、きちんとした研究者とは思えないと感じた。

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