元越谷市課長を再逮捕 業者と共謀、費用水増し詐欺容疑 埼玉

 越谷市役所に生活相談中だった高齢男性の不動産処分をめぐる贈収賄事件で、家屋の解体費用などを水増しして詐取したとして、県警捜査2課は27日、詐欺の疑いで、同市東越谷、元越谷市社会福祉課長、鈴木健翁(たけおう)被告(61)=収賄罪で起訴=を再逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。

 再逮捕容疑は課長だった平成25年10月下旬、市内の生活保護相談者の男性(74)が住宅を売却する際に、県内の解体業者の男性社長(75)と共謀。解体費や家財道具の処分費を水増しした請求書を作成し、現金約173万円をだまし取ったとしている。

 同課は正規の解体・処分費は約115万円で、水増し額は約58万円に上るとみている。鈴木容疑者が社長に水増しを持ちかけたといい、詐欺容疑で社長を書類送検する方針。

 鈴木容疑者は、男性の日常的な金銭を管理していた「成年後見センターこしがや」の女性職員に対し、他の業者に依頼する測量費などを含めた精算書を提示、「解体費用などを現金で用意してほしい」と要求していた。

 男性は別の職員に付き添われて口座から現金計約240万円を引き出し、同センターを通じて鈴木容疑者に渡したという。

 同課によると、鈴木容疑者と男性社長は業務を通じて19年ごろに知り合った。社長は21年ごろから鈴木容疑者の紹介で数件の家屋解体依頼を受けていたほか、長男が鈴木容疑者名義の住宅を借り、家賃約24万円が未払いだった。同課は詐取金の使途や他の取引についても捜査を進める。

会員限定記事会員サービス詳細