成田闘争秘話

「空と大地の歴史館」はトリビアに満ちあふれていた 「流血の日々」コーナーには闘争ヘルメットや火炎瓶も…

【成田闘争秘話】「空と大地の歴史館」はトリビアに満ちあふれていた 「流血の日々」コーナーには闘争ヘルメットや火炎瓶も…
【成田闘争秘話】「空と大地の歴史館」はトリビアに満ちあふれていた 「流血の日々」コーナーには闘争ヘルメットや火炎瓶も…
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 成田空港の歴史といえば、反対闘争を抜きには語れない。成田市三里塚に建設が決まった昭和41年から開港の53年まで、約12年間に及んだ反対同盟と国・空港公団との戦いの日々を振り返ることができる「成田空港 空と大地の歴史館」を訪れた。

“生き証人”が案内

 成田空港の南東にある航空科学博物館(千葉県芝山町)の駐車場を奥に進むと、左手に平屋の建物が見えてくる。入り口の控えめな看板がなければ、ここが目当ての歴史館だとは気付かないシンプルな外観だ。

 「年間1万人は訪れますが、地元でもあまり知られていません。空港内にあれば、もっとたくさんの人に見てもらえるのですが…」。スタッフの松本吉弘さん(72)が館内を案内してくれた。

 松本さんは、昭和42年に新東京国際空港公団(現在の成田国際空港会社=NAA)に採用された一期生だ。歴史館では、松本さんを含めた同期5人が「公団サイドの生き証人」として案内役を務めている。

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