浪速風

新党は覚悟を旗印に

民主党と維新の党が合流して新党を結成するらしい。党名を変更するなら、ロゴマークも新しくなるのだろう。秘策(奇策?)を伝授しよう。白紙撤回された2020年東京五輪の公式エンブレムで物議を醸したあの人にデザインを依頼するのだ。テーマは「再チャレンジ」。

▶ふざけているわけではない。どん底からはい上がって政権奪回を目指すのにぴったりではないか。ただし、器や看板だけでなく、肝心の中身が変わらなければいけない。何でも反対なら野党第一党の域を出ない。この国をどう舵(かじ)取りするのか、理念と政策が必要だ。その前に、国民を失望させた政権時代の反省が必須だが。

▶NHKの大河ドラマで話題の真田信繁(幸村)は六文銭を旗印に掲げた。六文銭は三途の川の渡し賃で、戦(いくさ)に臨む決死の覚悟を表現している。民主党の面々にその気概はあるか。ポスターで「民主党は嫌いだけど、民主主義は守りたい。」と自虐的につぶやいているようでは…。

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