ボリビア、大統領の4選「否決」 、憲法改正問う国民投票で モラレス氏は今期限りの見通し

 【ロサンゼルス=中村将】南米ボリビアの反米左派、モラレス大統領の4選を可能にする憲法改正の是非を問う国民投票で、同国の選挙管理当局は23日、反対が賛成をわずかに上回ったと発表した。ロイター通信などは「否決された」と報じた。南米では昨年以降、アルゼンチン大統領選やベネズエラ総選挙で反米左派勢力が相次いで敗れており、ボリビアのモラレス政権が長期化するのかが注目されていたが、任期は今期限りとなる。

 国民投票は、大統領と副大統領の連続3選を可能にする憲法改正案の是非を問うもので、21日に実施された。選管当局の集計によれば、開票率99・7%の段階で反対が51・3%、賛成が48・7%となっている。

 モラレス氏は2006年に大統領に就任し、新憲法を制定。実際は09年、15年と3選目だが、大統領の当選回数は、新憲法下の選挙で数えると定めていることから、現在は「2選目」となっている。

 同氏は次期大統領選にも立候補したい意向だったが、今回の国民投票によって「否決」がほぼ確定し、その道は閉ざされた。

 天然ガスの輸出などで経済を安定させたモラレス氏は貧困層を中心に高い支持率を得ていたが、ここにきて経済成長が鈍化。また、同氏の元交際相手が幹部を務める中国系企業に公共事業を請け負わせたなどとするスキャンダルが地元メディアに報じられ、支持率低下に拍車をかけている。