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中国漁船団が北太平洋で根こそぎ「爆漁」 1500トン級大型船が新型巻き網でやりたい放題 マサバ資源量に懸念

 事態を重く見た政府は03年からマサバの漁獲量制限など資源管理を強化。日本は巻き網漁船の集魚灯の強さや網目の大きさ、漁獲可能量などを厳しく規制し、魚を捕りすぎないための対策をとった。

 これによりピークだった1978年に143万トンだった漁獲量を、数万〜25万トン程度に抑えた結果、2014年の資源量は147万トンに回復した。「日本の漁業関係者が、獲るのを我慢して増やしてきた」(廣野室長)という太平洋のマサバが、中国漁船の乱獲で脅かされている。

 政府は昨年9月、北太平洋漁業委員会(NPFC)の初会合で、中国側に漁船数の削減を強く要求した。しかし、中国側は「資源量は十分ある」として応じなかった。政府は今後もNPFCや日中漁業共同委員会などの場で削減を求めていく方針だが、中国側の抵抗も懸念される。

 中国側をルール作りのテーブルに付かせるためには、中国漁船の実態を克明に監視し、問題行動をきちんと追及していくしかない。水産庁は44隻の監視船をフル稼働し、監視や取り締まりを強める構えだ。廣野室長はいう。

 「海で何が起きているのか、情報収集するのはわれわれしかいない」(内田博文)