民主、共産、維新、社民、生活の野党5党の幹事長・書記局長は23日、国会内で会談し、夏の参院選に向けて「連携協議会」を設置することで一致した。共産党は安全保障関連法廃止に向けた共闘を条件に公認候補を取り下げる方針を説明。5党は協議会を定期的に開き、1人区の候補者調整に入るが、他の基本政策には温度差があり、野合のそしりは免れそうもない。
会談は参院選の連携を確認した19日の党首会談を踏まえ開かれた。32ある1人区のうち、民主、共産両党の候補の競合は14、民主党などが推薦する無所属候補と共産党の競合は7で、今後具体的な作業に入る。
5党が共闘の象徴とするのは4月の衆院北海道5区補選だ。共産党は23日、民主、維新、社民各党が推薦する無所属候補の推薦を発表。安倍晋三首相は同日、面会した自民党の下村博文総裁特別補佐に「われわれにとって有力(な対立)候補だ。十分警戒しながら対処しなければならない」と語った。