速報

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国内感染者が過去最多 新型コロナ「第6波」

浪速風

成功は失敗のもと

「失敗は成功のもと」というが、逆ではないだろうか。成功体験を忘れられずに判断を誤り、改革のチャンスを逃して深手を負ってしまう。シャープである。「液晶一本足打法」は「選択と集中」のお手本とされた。製品に貼られた「世界の亀山モデル」のシールが誇らしげだった。

▶わずか10年ほど前である。液晶へのこだわりが経営危機を招いた。すでに時機を失しているのに、夢よもう一度で、新工場建設にブレーキがかからなかった。まさに「成功は失敗のもと」ではないか。台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業の傘下に入るのか、それとも産業革新機構の再建策を受け入れるのか-明日にも取締役会で結論が出る。

▶失敗学の畑村洋太郎東大名誉教授が「失敗博物館」を提唱していた。「こんなことをしたから、こんな失敗をした」という事例を集め、さまざまな角度から研究して、予防や事後処理の専門家を養成する。シャープが展示されるなら、再生の見本としてであってほしい。