高度難聴者の人工内耳進化 小型・高性能に 保険適用も拡大

高度難聴者の人工内耳進化 小型・高性能に 保険適用も拡大
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 会話が聞き取れないなど高度の難聴者を補助するための人工聴覚器が進化している。その代表例が体内に装置を植え込む「人工内耳」。音の情報を神経に伝える蝸牛(かぎゅう)に電気刺激を与え聴力を確保する。性能の向上とともに、聴力やライフスタイルに応じた手術法や機種も選べるようになってきた。人工内耳の手術には健康保険や医療費補助が適用されるようになり、普及の追い風になっている。(坂口至徳)

 ◆年間600例

 聴覚の仕組みは、外部の音声により鼓膜が振動し、その揺れが中耳にある耳小骨を介して、さらに奥の内耳にある蝸牛に伝える。蝸牛では音の振動が電気の信号に変換され、その刺激が聴神経を通って脳に届くことにより、音や言葉として認識される。

 人工内耳はこの蝸牛の機能を増強し、内耳の障害による高度難聴を治療するもの。手術では、まず体内装置(人工内耳インプラント本体)を皮膚の下に植え込む。そこからリード線を延ばし、複数の電極が配置された先端部分を蝸牛に挿入する。体外装置(オーディオプロセッサ)から送られた音の信号を受けて、体内装置がその音声情報を電気信号に変換し、体内装置先端の電極により聴神経を電気刺激するという仕組みだ。

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