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忍び寄る社会主義、若者49%肯定「ちょっと革命的なんだよね」…アメリカンドリームは死んだ米国の危機

 ピュー・リサーチセンターが昨年12月に公表した調査結果では、18歳から29歳で社会主義に対して「肯定的」とする回答が49%と、「否定的」(43%)を上回った。年齢が上がるほど否定が増え、65歳以上では肯定的とする回答は13%しかない。

「ミレニアル世代」が傾倒

 9日の東部ニューハンプシャー州予備選でCNNが行った出口調査によると、18歳から29歳の83%がサンダース氏に投票していた。クリントン氏は65歳以上の高齢層で55%を獲得したが、未来を担う若い世代のサンダースびいきが明確に現れた。

 「クリントン氏は普通の民主党って感じだけど、サンダース氏はちょっと革命的なんだよね」

 18歳の男子高校生は、投票した理由をこう話す。若者たちはソーシャルメディア通じてサンダース支持を広め、同氏は数千円規模の小口献金で多額の選挙資金の獲得にも成功した。

 冷戦後に生まれた「ミレニアル」と呼ばれる世代が、なぜ社会主義に傾くのか。米メディアは、富裕層への課税強化や公立大学の授業料無償化、国民皆保険制度など巨大な政府を志向するサンダース氏と、この世代の親和性を解き明かそうと躍起になっている。

 「若者たちは社会主義と北欧型の福祉国家を結びつけているのではないか」(USA TODAY紙)

 「社会主義があまりにタブー視されてきたため、意味が曖昧になり再解釈の余地も出てきたのでは」(ニューヨーカー誌)

 「献金を受ける政治家が特定企業を優遇するえこひいき資本主義への批判だ」(CNBCテレビ)-。

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