「電車もスーパーもない」を動画でPR 和歌山・紀美野町、移住希望者呼び込み作戦

「電車もスーパーもない」を動画でPR 和歌山・紀美野町、移住希望者呼び込み作戦
「電車もスーパーもない」を動画でPR 和歌山・紀美野町、移住希望者呼び込み作戦
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 加速する人口減少に歯止めをかけ、活気ある町づくりを目指そうと、和歌山県紀美野町が観光客や移住者の呼び込みに力を入れている。平成18年に旧美里町と旧野上町が合併し、今年で10周年の同町。1月下旬には動画投稿サイト「ユーチューブ」に町のPR動画を公開したほか、学生や移住者らと意見交換するシンポジウムも開催した。

「ない」をPR

 1月21日、町内の豊かな自然や町民たちの魅力をアピールしたPR動画をユーチューブで公開した。タイトルは「最高のないがここにある」。

 動画は、軽トラックが田舎道を走るモノクロのシーンから始まり、「電車はない」「スーパーもない」と続き、便利なものが「ない」ことを強調する。軽快な音楽が流れ始めると場面は一転、明るい雰囲気に。豊かな自然を前に「遮るものは、ない」、みさと天文台から見える星空が「美しすぎて眠れない」などと続く。

 人気店のジェラートを食べるカップルや公園で駆けまわる子供、野菜をくれる農家のおばあちゃん…。出演しているのは、町民や観光客。撮影時にその場にいた人たちの表情を切り取り、「ない」ことも町の魅力であるとアピールした。

 町観光課の担当者は「紀美野の魅力を感じ、遊びに来てくれる人や移り住んでくれる人が増えれば」と期待をこめた。

学生も地域に参加

 和歌山大観光学部では、地方でのフィールドワークを通して学ぶ、ローカルインターンシッププログラム(LIP)を実施。町は2年前から学生を受け入れ、「紀美野LIP」として現在1、2年生の計26人が活動している。

 学生たちは、町産品の魅力を伝えようと、町の農林商工まつり「柿の市」で、町産の柿を使った柿チップを販売したほか、大学祭では、町産のサンショや金時ショウガを入れたあんかけうどんも販売した。また、現在は休校となっている町立上神野小学校の校舎を活用し、地元の食材を使った「星空カフェ」も来春のオープンを目指しているという。

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