浪速風

朝日は世界にも「訂正」を

朝日新聞社会面の「訂正して、おわびします」は2段見出しでよく目立つ。記事の間違いを正して「確認が不十分でした」と結ばれることが多い。丁寧な訂正は同業として見習うべきと思う。以前、朝日川柳に「毎朝のおわび楽しみ社会面」と載ったが、これも懐の深さだろう。皮肉ではない。

▶だから国連欧州本部で開かれた女子差別撤廃委員会で、杉山晋輔外務審議官が慰安婦問題の事実関係を説明したのをどう報じるか「楽しみ」にしていたのだが、がっかりした。「強制連行」も「慰安婦20万人」も裏付けはなく、朝日の報道によって広まったと指摘したのに、昨日の記事には言及がなかった。

▶虚偽の吉田清治証言を事実であるかのように報道し、戦時労働力として動員された女子挺身(ていしん)隊と慰安婦を混同したことを、朝日自身が認めて謝罪したではないか。慰安婦誤報をきっかけに訂正欄を拡充したのに、世界の誤解を解く努力は見られない。改めて責任を問いたい。