海外のインターネットのカジノサイトを使って客に賭博をさせたとして、県警サイバー犯罪対策課は15日、常習賭博の疑いでさいたま市浦和区本太、会社役員、益田伸二被告(50)=犯罪収益移転防止法違反罪で起訴=を再逮捕するなど、埼玉県の男2人を逮捕した。同課によると、ネットを利用した無店舗型カジノの賭博事件の摘発は全国で初という。
同課は、2人が別の共犯の男らとともに胴元となり、約3年間で計約10億4400万円を稼いでいたとみている。口座に振り込まれていた金は計約23億2800万円で、利用者は全国の1600人に上るとみられるという。同課によると、益田容疑者らは「決裁サービスはしたが、賭博はしていない」と容疑を否認している。2人の逮捕、再逮捕容疑は、平成24年11月~27年10月、既存の海外のカジノサイトを利用するための決裁口座「NetBanQ」など2口座を運営。客に賭け金を入金させるなどして、バカラやブラックジャックなどの賭博行為をしたとしている。