野球三昧

何ともユルい球界の反応

 元選手の告白と同じ07年に本格的なドーピング検査を開始したNPB(日本プロ野球機構)。今回、清原容疑者が現役時代から薬物に手を染めていた-という話が出てきても、ほとんど動きがない。検査導入に関して《「違反」で試合に出られなくなった場合、選手生活への影響が大きく、あまり積極的にドーピング検査を導入しようという動きはありませんでした》とホームページで振り返るほどで、もともと薬物対策には消極的。世界アンチ・ドーピング機構(WADA)や日本アンチ・ドーピング機構にも加盟していない。

 目薬や毛はえ薬でもひっかかるのがドーピング検査であり、それが違法薬物ともなると世間同様、「選手がやっているわけがない」という立場を機構側がとるのもわからないではない。だが、ドーピング撲滅がスポーツ界の大きな潮流になっていることも事実。検査の充実は違法薬物摘発にも効力を発揮できる。せめて年間100選手足らずといわれる抜き打ち検査を、大リーグの4000人に少しでも近づける努力はするべきだろう。昔ながらの野球賭博も、つい最近まで行われていたようだから。(市坪和博)