福嶋敏雄の…そして、京都

(54)森鴎外 最高位「軍医総監」として「小説」そのものを捨てた高瀬川

 「則天去私」の夏目漱石が「私」を捨て、鴎外が「小説」を捨てたとき、日本の近代小説は大きな曲がり角にあったはずである。だが作家たちは依然として、「私」にこだわり、「小説」にこだわりつづけた。

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