石平のChina Watch

ジョージ・ソロス氏に「経済のハードランディング」を指摘され、逆ギレした中国の狂乱ぶり…

 そして28日、人民日報は1面で署名記事を掲載し、ソロス発言に反論すると同時に、「中国経済は絶対ハードランディングしない」と宣した。29日、人民日報海外版も再度ソロス発言への批判記事を掲載したが、その中で「でたらめ」という罵倒までをソロス氏に浴びせた。

 それでも気が済まないのか、今月3日、今度は国家発展改革委員会の徐紹史主任(閣僚級)が登場して、ソロス氏の「中国経済ハードランディング論」を徹底的に批判した。

 このように、外国の一民間人の発言に対し、中国政府は国家の中核メディアと政府高官を総動員して、いわば「人民裁判式」のすさまじい批判キャンペーンを展開した。

 その中で、共産党機関紙の人民日報までが、執拗(しつよう)にも「でたらめ」などのひどい言葉を持ち出して外国人の投資家に投げつけてきたのである。

 このような恥も外聞もない「狂乱ぶり」は逆に、ソロス氏の「中国経済ハードランディング発言」が、中国政府の痛いところをついた証拠であろう。中国政府自身もソロス氏発言が真実だ、と分かっているからこそ、必死になってそれを打ち消そうとしているのだ。

会員限定記事会員サービス詳細