【モスクワ=黒川信雄】ロシアの反ドーピング機関(RUSADA)は15日までに、元最高幹部のニキータ・カマエフ氏が死亡たと発表した。52歳だった。死因は心臓発作とみられる。イタル・タス通信によるとカマエフ氏は14日、スキーをした後に心臓に痛みを感じ、救急車が駆けつけたが死亡したという。
RUSADAをめぐっては今月3日にも、2008年から10年まで組織のトップを務めたビャチェスラフ・シニョフ氏が死亡したばかり。シニョフ氏の死因は明らかにされていない。地元メディアは「2週間で2人のRUSADA関係者が死亡した」と報じるなど、衝撃が広がっている。
RUSADAは露陸上界をめぐる組織的なドーピング問題に関与したとして、世界反ドーピング機関(WADA)が昨年11月に「不適格組織」に認定し、カマエフ氏ら幹部は12月に総辞職していた。